どんより重たい空にも、痛いほど冷たい板張りの床にも、遠くで鳴る雪起こしにも、私はつい鬱屈としてしまうけど、10代の、自由を手にしたばかりの桜河にとっては全てがどきどきとわくわくの合言葉になるんだろうなと思うと、冬さえ愛せそう。霜柱。棚で眠る、初めて買ったプレゼント。手をつなぐ口実。 こはひめ 2023/12/05(Tue)