うさぎのろぐ

ポストまとめ
長子のモノローグあとがき

上の姉はん9歳、下の姉はん4歳くらいの歳の差のイメージで書いた。家業的に、子どもがある程度自分の身を守れる状態まで持っていってからじゃないと次の子のこと考えられないんじゃないかなと思って。特に手探りの第一子から第二子の間は時間かかるけど、その後は育った上の子も守る側に加わってくれるから歳の差近くなるんじゃないかなと。

桜河家の長女についてはずっと考えてて、やっと形にできてすっきりした。ほぼ書いた通りなんだけど、長男が家督を継ぐのが本来って価値観なのに男児が生まれにくい名家の長女に生まれて、後継ぎとして育てられて、それで長男が生まれるって知ったときの気持ちってどんなもんなんだろう。男の子がいないんだから、私は長女なんだからって自分に言い聞かせて頑張ってて、それで長男が生まれることになったら。

「長女だから」と「長子だから」の差ってすごい大きいと思う。自分の気持ちだけの問題じゃないから。本来長男が継ぐものと思ってるのは周りの大人がそう思ってるからで、そんな中で長女が長子として後継ぐなら絶対に「長男がいるのに」のフェーズは発生すると思う。姉はんの心の中にも、周りの大人の心の中にも。弟を守るためにはそれを一切外に出してはいけないっていう立場で、実際やりきってきたの、すごい胆力だと思う。姉はんの人生にとって弟が生まれたのは天変地異だったんじゃないかなと思う。当主になるものとして育てられてきた苦しみと自負が共存してたんじゃないか。自分が男だったら、ジジイが耄碌してなかったらとか考えたこと絶対あると思う。

サドンデスで下の姉はんが話してたことは、ど田舎の長子として育った自分としては大分さっくりしてるというか、唐突に感じられて、たぶん下の姉はんの目で見た話だからなんだろうなと思ってた。下の姉はんは長男が生まれても次女って立場はべつに変わらなくて、弟を絶対に守ろう、これからも姉はんを助けていこうって大きな気持ちがドンと二つ胸にあったんじゃないかなと思う。でも上の姉はんも同じだったとは、立場も年齢も(少なくとも一つは)差があるのに、そうは考えられない。子どもながらにめちゃくちゃ複雑な感情を抱えてて、それでも絶対にこはくを守ろうって思えるくらい、こはくのことを深く愛したんだろうな。こはくが笑いかけてきたときに。

人間だから絶対、綺麗なこはくを羨んだことあるし、長子としての覚悟だって揺らいだことあると思う。それでも折れなかったのは一緒に戦う妹がいたからだし、弟も弟の戦いをしてたからだと思う。どっちの人生の方がよかったとか無くて、互いが互いに羨ましく思ってることも、後ろめたく思ってることもあるんだろう。そういう気持ちは思いやりって言い換えられると思うし、きょうだいっていいなと思う。

なんか弟に会いたくなったな。うちも姉は弱いんだけど。
#創作メモ #桜河家