「愛踊る」について ▼タイトル 愛踊る(あいおどる/あいどる) 珍しくすんなり決まった。アイドルの当て字でよくあるけど、要くんは愛のために一生懸命踊ってたんだなと思って。お母さんへの愛のために、自分への愛のために。 ▼要母(この話において) いっそう十条父の株下がるんだけど、要母自身がまだ子どもだったんじゃないかなと思う。十条父と出会った時点で、バイトくらいしか社会経験のないぴよぴよちゃんだった。十条父(既婚)のことが好きで好きで、ついには妊娠して、好きだから産んで、やっと結婚して幸せになれたけど、今度は自分が奪われる立場になるんじゃないかって不安だった。家庭的な「良い妻」「良い母」になろうとしたけど、不安が爆発するとヒステリックに泣き喚いてしまって、泣き喚くから心の距離が開く悪循環に陥って、とうとう離婚した。 自分が子どもなのに親になっちゃったから、愛の優先順位は自分自身の方が高かった。それでも事実要くんはお母さんが好きなわけだから、祖父母も助けてくれない中で最低限の養育はできていて、気が向けば可愛がることもあったんだと思う。要くんを愛してなかったわけじゃないけど、自分の愛を満たすのにまず必死だった。良識的な大人でありたい私の物差しで測ればそんな人間は親になるべきじゃないと思うけど、要くんが幸せだったなら専門機関でもない外野には何も言えん。 ▼十条父(この話において) 考えれば考えるほど親父最悪なんだけど、親父の親父も女癖最悪だったんだよなたぶん。高校生の息子がいる歳で高校生と間違われる見た目してるんだもんな。顔が良かったら何しても良いと思うなよ。 親は自分が幼いころ離婚したって知ってたら、施設に入れられる時点で父親がいるって主張しないかな。って考えたら、亡くなったって聞かされてたか、もともとお父さんの存在が希薄だったか、どっちかかなって思った。 要くんの中でお父さんて「無」なのかなって思うけど、お兄ちゃんがあっさり捨て去った「ぼくが喉から手が出るほど欲しかったもの」って親父しか思いつかないんだよなあ。事件起こして亡くなった人に子どもがいるって分かったら、いくら大人が終わってるES世界でも別れてたって父親に連絡いくと思うんだけど、引き取らなかったんよな。特待生から落ちたくらいで(くらいで、というのは要くんに悪いけど、子どもの保護者が誰になるかって問題に比べたら軽いと表現せざるを得ない)親のコネ使って長男に手紙届けさせるくせに、元妻のせいで自分がめちゃくちゃ攻撃されてるときに元妻との間の息子守らないの、意味がわからない。だからまあ、施設が地獄だとは知らなかったのかなって。自分のもとよりも施設の方が安全に育てると思ったんかなあ。そうであれ。 でも要くんは、なんで生きてるはずのお父さんはぼくを助けてくれないんだろうって何回も思ったと思うんじゃな。それが「喉から手が出るほど」なのかもしれない。 ▼オブリガートから ・よわよわ菌が移る なんちゃら菌が移るって要くんが言われたからこそなのかなと思ったがゆえの地獄。 ・ぼくが喘息にでもなったらどうする なったことあるんじゃないかなと思ったがゆえの地獄。喘息になったことない人が、ちょっと空気の悪い地下空間に入ったくらいで喘息になるって思うかな?と。 ・A=B、B=C、A=Cが分からず、例え話が苦手 音読のところはこれらから考えた。 ・劣悪な施設、子どもから搾取するだけの最低な場所 要くんの言葉と高校生の要くんをもとに考えるなら、子どもに子どもの世話をさせているというよりは児童労働を強いているのかなと。正直考えるだけで反吐出そうなくらいの最低が何個か浮かんだけど、二次創作とはいえ子どもをそんな目に遭わせたくなくて、要くんの証言を尊重しつつ一番マイルドな最悪を考えた。子どもは遊んで食べて寝るのが仕事だと思ってんだけど、せめて、せめて造花作るとかで容赦してくれないか。新聞配るよりは安全な気がするし…あと要くんは暗い時間に外で歩くのは慣れてないらしいし。 ▼社会しっかりして ES世界の大人が終わってんのは分かってるけど、どうか警察くらいはまともであれよと思ってまともに書いてしまった。まともなんだけど、力はないんだろうな。要くんの悲しみに寄り添ってくれた警察たちも大きな力には勝てなくて、真実がもみ消されてしまう。 ストーカーと化したファンがステージでアイドルと揉めて…!って駆けつけた警察、身元特定して家まで来たはいいけど、息子出てきてびっくりしただろうな。地獄すぎて詳しく書かなかったけど、要くんが父親に引き取られなかったってことは、葬儀とかで会ってないんじゃないか。相手が相手だから何らかの意向を汲まなければならなかったのかもしれないし、なんだかわかんないけど、とにかく遺体を引き取る人が誰もいなくて自治体とかに供養してもらったのかなって。この世界そんなちゃんとしてんのかな。 施設へも自治体とか警察とかが手回したんかなって。施設は実態をうまいこと隠してやってるか、公の機関も上層部の大人がみんな終わってんのかも。おい社会。 ▼終わりに 要くんにとってのアリアドネが巽なのかお兄ちゃんなのかは分からないけど、要くんはテセウスだなと思った(ギリシャ神話全然詳しくないのに「アリアドネの糸」と「テセウスの船」だけで言っている)。 「HiMERU」として成功することはぼくが愛されることと同義なのかな。そう思うと「俺」の歌じゃんと思ってた視線Hold me tightはたしかに2人のHiMERUの歌なのかもしれないと思った。存在への承認、傍聴するジレンマ、乖離する心ごとPlease capture me…。 アイドルに向いてないことと同じで、お母さんが犯した罪も全く聞いたことないなんてことはたぶんなくて、認めるわけにはいかなかったんじゃないのかな。認めたら支えるものがなくなってしまうって分かってるから。折れたら生きていけないって分かってるから。本当は分かってるんじゃないかなと思っての最後なんだけど、どうなんだろ。 目覚めたら受け止めなきゃいけないことが多すぎて重すぎる。お兄ちゃんがHiMERUとして愛されてるってことばかり考えてしまうけど、巽が自分以外とユニット組んで順調に活動してるってことも、要くんにとっては重い現実になるんじゃないのかな。ずっと眠ってた要くんにとっては全然過去じゃないし。 いっぱい休んだらいっぱい考えて、要くんが考える幸せに辿り着けることを願ってるよ。それがアイドルであることでも、そうでなくてもいいと思う。「こはくとHiMERUの1日しあわせ?!ポケット生活」も同じこと思って書いた。まずは兄弟で話せるといいよね。 (ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る #創作メモ いろいろ 2025/03/30(Sun)
▼タイトル
愛踊る(あいおどる/あいどる)
珍しくすんなり決まった。アイドルの当て字でよくあるけど、要くんは愛のために一生懸命踊ってたんだなと思って。お母さんへの愛のために、自分への愛のために。
▼要母(この話において)
いっそう十条父の株下がるんだけど、要母自身がまだ子どもだったんじゃないかなと思う。十条父と出会った時点で、バイトくらいしか社会経験のないぴよぴよちゃんだった。十条父(既婚)のことが好きで好きで、ついには妊娠して、好きだから産んで、やっと結婚して幸せになれたけど、今度は自分が奪われる立場になるんじゃないかって不安だった。家庭的な「良い妻」「良い母」になろうとしたけど、不安が爆発するとヒステリックに泣き喚いてしまって、泣き喚くから心の距離が開く悪循環に陥って、とうとう離婚した。
自分が子どもなのに親になっちゃったから、愛の優先順位は自分自身の方が高かった。それでも事実要くんはお母さんが好きなわけだから、祖父母も助けてくれない中で最低限の養育はできていて、気が向けば可愛がることもあったんだと思う。要くんを愛してなかったわけじゃないけど、自分の愛を満たすのにまず必死だった。良識的な大人でありたい私の物差しで測ればそんな人間は親になるべきじゃないと思うけど、要くんが幸せだったなら専門機関でもない外野には何も言えん。
▼十条父(この話において)
考えれば考えるほど親父最悪なんだけど、親父の親父も女癖最悪だったんだよなたぶん。高校生の息子がいる歳で高校生と間違われる見た目してるんだもんな。顔が良かったら何しても良いと思うなよ。
親は自分が幼いころ離婚したって知ってたら、施設に入れられる時点で父親がいるって主張しないかな。って考えたら、亡くなったって聞かされてたか、もともとお父さんの存在が希薄だったか、どっちかかなって思った。
要くんの中でお父さんて「無」なのかなって思うけど、お兄ちゃんがあっさり捨て去った「ぼくが喉から手が出るほど欲しかったもの」って親父しか思いつかないんだよなあ。事件起こして亡くなった人に子どもがいるって分かったら、いくら大人が終わってるES世界でも別れてたって父親に連絡いくと思うんだけど、引き取らなかったんよな。特待生から落ちたくらいで(くらいで、というのは要くんに悪いけど、子どもの保護者が誰になるかって問題に比べたら軽いと表現せざるを得ない)親のコネ使って長男に手紙届けさせるくせに、元妻のせいで自分がめちゃくちゃ攻撃されてるときに元妻との間の息子守らないの、意味がわからない。だからまあ、施設が地獄だとは知らなかったのかなって。自分のもとよりも施設の方が安全に育てると思ったんかなあ。そうであれ。
でも要くんは、なんで生きてるはずのお父さんはぼくを助けてくれないんだろうって何回も思ったと思うんじゃな。それが「喉から手が出るほど」なのかもしれない。
▼オブリガートから
・よわよわ菌が移る
なんちゃら菌が移るって要くんが言われたからこそなのかなと思ったがゆえの地獄。
・ぼくが喘息にでもなったらどうする
なったことあるんじゃないかなと思ったがゆえの地獄。喘息になったことない人が、ちょっと空気の悪い地下空間に入ったくらいで喘息になるって思うかな?と。
・A=B、B=C、A=Cが分からず、例え話が苦手
音読のところはこれらから考えた。
・劣悪な施設、子どもから搾取するだけの最低な場所
要くんの言葉と高校生の要くんをもとに考えるなら、子どもに子どもの世話をさせているというよりは児童労働を強いているのかなと。正直考えるだけで反吐出そうなくらいの最低が何個か浮かんだけど、二次創作とはいえ子どもをそんな目に遭わせたくなくて、要くんの証言を尊重しつつ一番マイルドな最悪を考えた。子どもは遊んで食べて寝るのが仕事だと思ってんだけど、せめて、せめて造花作るとかで容赦してくれないか。新聞配るよりは安全な気がするし…あと要くんは暗い時間に外で歩くのは慣れてないらしいし。
▼社会しっかりして
ES世界の大人が終わってんのは分かってるけど、どうか警察くらいはまともであれよと思ってまともに書いてしまった。まともなんだけど、力はないんだろうな。要くんの悲しみに寄り添ってくれた警察たちも大きな力には勝てなくて、真実がもみ消されてしまう。
ストーカーと化したファンがステージでアイドルと揉めて…!って駆けつけた警察、身元特定して家まで来たはいいけど、息子出てきてびっくりしただろうな。地獄すぎて詳しく書かなかったけど、要くんが父親に引き取られなかったってことは、葬儀とかで会ってないんじゃないか。相手が相手だから何らかの意向を汲まなければならなかったのかもしれないし、なんだかわかんないけど、とにかく遺体を引き取る人が誰もいなくて自治体とかに供養してもらったのかなって。この世界そんなちゃんとしてんのかな。
施設へも自治体とか警察とかが手回したんかなって。施設は実態をうまいこと隠してやってるか、公の機関も上層部の大人がみんな終わってんのかも。おい社会。
▼終わりに
要くんにとってのアリアドネが巽なのかお兄ちゃんなのかは分からないけど、要くんはテセウスだなと思った(ギリシャ神話全然詳しくないのに「アリアドネの糸」と「テセウスの船」だけで言っている)。
「HiMERU」として成功することはぼくが愛されることと同義なのかな。そう思うと「俺」の歌じゃんと思ってた視線Hold me tightはたしかに2人のHiMERUの歌なのかもしれないと思った。存在への承認、傍聴するジレンマ、乖離する心ごとPlease capture me…。
アイドルに向いてないことと同じで、お母さんが犯した罪も全く聞いたことないなんてことはたぶんなくて、認めるわけにはいかなかったんじゃないのかな。認めたら支えるものがなくなってしまうって分かってるから。折れたら生きていけないって分かってるから。本当は分かってるんじゃないかなと思っての最後なんだけど、どうなんだろ。
目覚めたら受け止めなきゃいけないことが多すぎて重すぎる。お兄ちゃんがHiMERUとして愛されてるってことばかり考えてしまうけど、巽が自分以外とユニット組んで順調に活動してるってことも、要くんにとっては重い現実になるんじゃないのかな。ずっと眠ってた要くんにとっては全然過去じゃないし。
いっぱい休んだらいっぱい考えて、要くんが考える幸せに辿り着けることを願ってるよ。それがアイドルであることでも、そうでなくてもいいと思う。「こはくとHiMERUの1日しあわせ?!ポケット生活」も同じこと思って書いた。まずは兄弟で話せるといいよね。
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